松田裕之「森林の調整サービスの価値と森林環境譲与税について」(案)

更新履歴

PDF (ver.3)

森林は林業生産物としての供給サービスだけでなく、二酸化炭素吸収(気候調整)、大気浄化、洪水防止、防風、土壌浸食防止、土砂崩れ防止などの調整サービス、レクリエーションなどの文化サービスの恵みをもたらす。それを維持するのは主に土地所有者や管理者、地元民であるが、その恩恵は流域にすむ都市住民などが享受する。その維持費用が林業収益で賄えればよいが、管理者による維持が困難になると、その維持の労力と費用を誰かが負担しなければ、森林は維持できなくなる恐れがある。恩恵を享ける都市などの住民が森林維持という生態系サービスに対する支払い(PES)の仕組みとして、森林環境税や徳島県の森林環境譲与税がある。この機会に、森林の調整サービスの中身、恩恵を享ける人々の費用負担の仕組みを考え、それらを一つの手段として、同森林を維持し、価値を伝えていくかを考える。

関連資料

かみかつ談議所2023/1/14「上勝の未来:未来の森林空間②


更新履歴

inserted by FC2 system